ゆるい南仏のなかでもさらにゆるい裏坂東(ル・ラヴァンドゥ)で暮らす怠け者達 リカールと51の日記。


by ricard51

花見山のパラドックス

d0024242_125751.jpg

福島に桃源郷あり

そんなフレーズで書かれている花見山。
しかし僕にとっては、子供の頃に遊んだところ。
その頃住んでいたのは花見山へは自転車で15分程度だった。
僕のイメージは辺りは田んぼの、細かい道がたくさんある山。
子供だったから、そこで走り回って、帰りは畦で蛙やザリガニ、
遠足で行ったときには、なんとも間抜けな感じだった。
そんなイメージが花見山だ。
高校卒業後に町の反対側に引越ししたので、いつの頃からか忘れていた。
それが故秋山庄太郎氏が紹介してから、すごい観光地に。
それは聞いていたが、こんどは近づけないほどの人気。
こうなると行くことも出来ないような、そんな場所になった。
渡仏してからは冬に戻ることも多いので、行っても、と思っていた。

そして今年。
いつもなら県外どころか海外からも押しかけるのだが、
ツアーバスもなければ、駅からの臨時バスもない。
近場の人達の日帰り限定のスポットになっているらしい。
ということで、両親と一緒に花見山へ出かけることにした。
土、日曜日のほうが天気がよかったが、
人が多いとの口コミがあったし、風も弱いから月曜にした。
しかし、薄曇で午前中の昼前にも関わらず渋滞。
一番手前の駐車場に停めて歩くことになった。

歩くと、整備されて家が増えて、花が増えて……人も。
昔のイメージとは変わって、オー観光地って感じ。
花見山だけではなく、付近の花の多さ、すごい。
入り口の家も新しくなったが、山のコースは広くはなったが、
たぶん変わっていない所も多い気がする。
古い錆びた小屋が残されているのが懐かしい。
今から考えると素朴で質素な昔の風景もいいが、
綺麗に輪をかけたような、今の綺麗さもいい。
今は、まさしく桃源郷だ。

花見山は、持ち主の阿部一郎氏が自宅前の山に1本1本植えていったものだ。
切花出荷用の花達なのだが、それを無料開放しているのだ。
僕が小さかった頃は木々も小さかったろうから、
今のように、ものすごい感じはなかった。
(子供だったから花より、だったかも)
きっと、あの頃より綺麗に、より大きくなっているのだろう。
d0024242_14523.jpg


砂山のパラドックスというのがある。
砂粒がどのくらいあると砂山で、どこから砂になるのか?
1000粒なら砂山で999粒なら砂、というのは変だから
1粒でも砂山として考えられるというパラドックスだ。
花見山は阿部氏が1本植えた時から花見山になったと思う。
その途中に子供の僕が見た風景があり、
そして今の桃源郷がある。

今回の震災、立ち直ろうと瓦礫を1つ持ち上げたところが、
復興であって、光は先に見えているはずた。
途中の道が曲がったりしていて見えないだけ。
桃源郷に近づくためには1歩1歩、それだけでいいと思う。

d0024242_134156.jpg

駐車場で会ったねこさん。彼らも避難してきたそうだ。
[PR]
by ricard51 | 2011-04-19 01:06 | 木々景写真