ゆるい南仏のなかでもさらにゆるい裏坂東(ル・ラヴァンドゥ)で暮らす怠け者達 リカールと51の日記。


by ricard51

使うなら勉強せよ

今回の騒ぎで放射線を測定する機器が売れているそうだ。
そして測定する農家や業者が増えている。
不安を煽る輩がいるから当然といえばと当然と思う。
有名なのはガイガーカウンターだが、
シンチレーション検出器というのもあるそうだ。
原理的にはガイガーカウインターはベータ線の検出にすぐれ、
シンチレーション検出器はガンマ線の検出にすぐれているそうだが、
どちらにしても放射線を測定する機器だ。

これらの測定器、素人が扱うには、かなり問題があると思う。
普通の人が買えるのは、安物の測定器。
大学や測定機関が使うような機器は個人で買えるような価格じゃない。
安物だって高いから、海外からの直輸入が多いという話だ。
そういったものは誤差とか精度とか、出荷時でばらつきがあるだろう。
物によっては調整が出来ないものもあるだろう。
最初から大きな値が出たからと大騒ぎにならないように
正確な機器と比べて作動状況を確認することが重要だ。


そして、より問題になるのは扱い方。
僕は、中学生の頃に扱ったのは土壌を測るPH測定器を思い出した。
つまり酸性、アルカリ性を測る機械だ。
すごく簡単な機器だったが、測るごとに蒸留水で電極を洗浄した。
計測器の初歩の初歩、洗浄と基準値の調整。
そして急激な値の変化は機器の問題の可能性が高いので
洗浄や調整を再度行ってからの測定のやり直し。
何度も測って平均値を出していく。
中学生のときに習った事だが、
これがガイガーカウンターを使う人が出来ているのか?

ガイガー=ミュラー管という測定の基本部分。
テレビとかで筒のようなもの持っているが、それがガイガー=ミュラー管。
高級品はガイガー=ミュラー管からコードがでていて、
本体の計測器につながっている。
ガイガー=ミュラー管は、常に清浄に保たなければ意味が無い。
だから管がビニール袋などのカバーで覆っている。
手で持って測定するから、手袋も必需品なのだろう。
作業を終えた後はビニールを廃棄、管を洗浄、
もしくは埃やゴミが付着しないか確認しなければならない。

安物の問題点はガイガー=ミュラー管が基盤等に着いている事。
だから測定器と管が一体なので、上から蒸留水で洗浄もできない。
もし完全防水で洗浄可能としても、蒸留水を持っているのだろうか?
つまり地面とかに置いて、放射性物質が入った泥が付着したら
それを除去するにはどうするのだろう?
泥ではなくて、見えないような塵でも同じだ。
手で持って測定するときは、手も蒸留水で洗浄するのだろうか?
室内でも、その値は出続けるのだから、始末が悪い。
微量でも測定できる機器なら、より注意が必要なのだが、
それに関しては、どのていどの知識で扱っているのか?
僕は放射性物質の専門家ではないから、腺量測定の知識はないが
いろいろな測定器ごとに注意が必要なくらい知っている。
映像を見ただけで上記の事くらいわかるのだから、
実際の測定となれば、もっと注意事項は増えるだろう。
少し調べただけでも、携帯電話の電磁波の影響があるとか
1千回測って平均値を出すと一定になるとか。
本格的な測定には専門的な知識が必要なのは間違いない。
体温計と同じような気分で考えたら大間違いだ。

それでも安心のためにガイガーカウンターを手に入れるのは
悪いことではないと思う。
しかし使い方、扱い方も一緒に伝えないと宝の持ち腐れ。
それどころか不安材料を作ることになりかねない。
次なる恐れ、風評を出さないために、
正確な取り扱い方法だけは学んで欲しい。
[PR]
by ricard51 | 2011-04-19 21:52 | 報告